illustration./キリエルイ 様
【歌詞】
『人生列車、終点前』
人生列車終点前に僕は、
この身を委ねたかった
人生という敷かれたレール
脱線している僕は
「何が正解か分からない」
「他人の感情も理解できない」
でも広いこの世界で
皆揚々と生きているようで
対面先の心なんて、解ったもんじゃない
さあ、僕も、早く、あのレールに乗って…
人生列車乗り込めたなら
僕も何か変われるのかな?
他の戯言など耳塞げばほら、上の空だ
決まりきった路線辿って
仮面被ってにらめっこするか
駅のホーム立ち止まり
「またダメだ」とため息ついた。
人の気持ち理解するの
案外難しくてさ
「正解」と「間違い」の境界線
誰か提示して
していいこと ダメなこと
いや今は流れ的にするところ!
結局何が正しいんだよ
いっそ感情なんて、
無くなれば
「正解」「間違い」「この世の条理」
矛盾の狭間いやそれが世界
故、少々空気が吸い難い
これが広くて狭いこの世の檻
街中に鳴り響く警告音
終点前ホーム滑り込んで
足が竦んで息を殺した
自分の意志にまた嘘を吐いた。
お願いだ僕も早く連れて行って…
暗闇から目が覚めた
虚ろに染まった感情が
孤独の中微睡んだ
現実から逃げたかった。
静寂の街に今宵も
鐘の音が鳴り響く
いつか見た夢のように
全部、全部、
「棄てちゃおうか」
駆け出した足のままに
人生列車へ飛び込めたら
きっと無難で妥当なはずだろ
紡いだ生命線を
切る音が僅かに聞こえて
人生列車、終点前の終焉に今飛び込んだ